アリスのままで


ジュリアン・ムーアが初のアカデミー賞を受賞しました。

「アリスのままで」(STILL ALICE)は、若年性アルツハイマーをテーマにした物語です。

50歳のアリスは、高名な言語学者として尊敬され、コロンビア大学の教授として、学生たちからは絶大な人気を集めています。夫は愛してくれるし、結婚した長女と医学院生の長男の将来にも不安はありません。女優をめざしている次女はちょっと心配だけど・・・。

そんなアリスに異変が起きます。講演中に言葉が出てこない、大学のキャンパス内で迷う、物忘れが・・・。神経科の診察を受けると若年性アルツハイマー病と診断されました。現代の医学では進行を防げません。学生からは授業への不満が殺到し、アリスは大学を辞めざるを得なくなります。

「アリスのままで」の公式サイト

65歳未満で発症するものを若年性アルツハイマーといいますが、原因や症状は高齢者の方と同じです。最初は一時的な物忘れから始まり、進行すると会議の予定を忘れたり、取引先の場所が分からなくなったりして、仕事に支障をきたすことになります。

認知症の患者数は、日本では約462万人であり、高齢者の約7人に1人が認知症またはその予備軍とされています。そして、2025年には約700万人(約5人に1人)と予想されています。(平成27年1月27日発表厚生労働省の新オレンジプランより)

こんなアルツハイマーなどによる認知症の方を、法律面で守るのが成年後見制度です。利害を判断することが難しい方の代わりに、不用意に結んだ契約を無効にしたり、契約や相続の手続きを行うことで本人を保護します。

成年後見